分かる(?)FXリピート注文 入門

はじめに

こちら(2017年のFX結果)こちら(2018年1月のFX結果を振り返る)の記事で紹介していますが、私は2011年からFXリピート注文を開始し、7年連続で収益を上げています。 その「リピート注文」とは何か? メリットやリスクについて、できる限りやさしく紹介してみたいと思います。

リピート注文とは?

文字どおり、一度設定すれば自分は何もしなくても注文を繰り返してくれる、「自動繰り返し注文」の仕組みです。
下表の例でもう少し詳しく説明します(分かりやすくするため、手数料や売り買いの値幅などは考慮していません)。

設定例1)

注文 通貨ペア 新規注文 決済注文
1 USD/JPY 108.0 1,000通貨を買い 108.5 売り
2 USD/JPY 108.5 1,000通貨を買い 109.0 売り
3 USD/JPY 109.0 1,000通貨を買い 109.5 売り
4 USD/JPY 109.5 1,000通貨を買い 110.0 売り
5 USD/JPY 110.0 1,000通貨を買い 110.5 売り
6 USD/JPY 110.5 1,000通貨を買い 111.0 売り
7 USD/JPY 111.0 1,000通貨を買い 111.5 売り
8 USD/JPY 111.5 1,000通貨を買い 112.0 売り
9 USD/JPY 112.0 1,000通貨を買い 112.5 売り

このように設定し、リピート注文開始時点のUSD/JPY為替レートが110.3円だったとします。 その後、為替レートが少し円高に進み110.0円になった場合、「5」の新規買い注文が行われます。 その後、さらに円高に進み109.5円になったら「4」の新規買い注文が行われます。 その後、今度は円安に振れて為替レートが110.3円に戻ってきた場合、「4」の注文が売り決済されるのと、新たに「5」の新規買い注文が行われます。
このように、「1」~「9」までの注文を設定した場合、指定したレートで新規注文・決済注文がひたすら自動で繰り返されていくのがリピート注文の基本になります。
上記の例では、登録当初の為替レートが110.3円で、円高に振れたあと再び110.3円に戻ってきただけで、0.5円分の収益が得られましたし、もし為替レートが108.0円~112.5円の間で上下動を繰り返してくれれば、その間ひたすら収益がコツコツ積みあがっていくのがリピート注文の特徴です。

リピート注文のメリット

・ほったらかしにできて、取引のために時間を取られない
設定しておけば、新規注文も決済注文も自動で行われ、しかも同じ注文を何度も繰り返し行ってくれるので、売り・買いのために相場に貼りつく必要がありませんし、チャンスも逃しません。 普段忙しく、相場をマメに見る時間が取れない方に便利ですし、「相場が気になって仕事が手につかない」というような問題も起きません。

・相場の上下を予想しなくても収益が積みあがっていく
「2.リピート注文とは?」の例で説明したとおり、相場を予想する必要がありません。 相場は常に上がったり下がったりを繰り返すので、その範囲の中に注文を仕込んでおくだけで上下の流れの中で新規・決済が積みあがっていってくれます。 ひとつのポジションを持っているだけであれば下がったレートが戻ってきたら含み損がプラスマイナスゼロに戻るだけですが、リピート注文は「レートが最終的に元のさやに収まったとしても、それまでにレートの上下動があれば収益の積み重ねが期待できる」という点もリピート注文ならではのメリットです。

・感情が邪魔をしない
FXトレードを行っていく上では、私ももちろんそうですが多くの方にとって「感情」が大きな壁になって来ると思います。
投資金額が大きくなっていけばなるほど、「感情に邪魔されずトレードを続けていける」事は大きなメリットになります。

「行動経済学」によると、人は利益は少しでも早く確定させたがり、損失はなかなか損切りできないそうです。 1,000円を投資して1,100円を狙うのは大きなプレッシャーはかかりませんが(達成できる嬉しさの方が達成できないかもしれない恐怖心を上回る)、1億円を投資して1.1億円を狙うのを同じ心理状態で行えるでしょうか?(達成できる嬉しさより、達成できないかもしれない恐怖心の方が上回る。大きな資金を損したくないから少しでもプラスがでているうちに確定させたくなり、マイナスは「まだ待てば持ち直してくれるかも」と塩漬けにする) 金額が違えばプレッシャーも違うなんて当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、パーセントで見るとどちらも+10%狙いであり根本的には違いはありません。 絶対金額が変わると感情が変わってしまう事を人間の習性として受け入れ、克服のための努力をしない方は、裁量トレードをすると遅かれ早かれ(投資金額が増えていくほど)失敗してしまう可能性が高いと私は思っています。 ※「1億円の投資を、1,000円の投資と同じ気持ちで攻めていけ」という意味ではないですよw

リピート注文のリスク

・為替レートが新規注文の方向(買い/売り)と逆に振れ続けると含み損が積みあがる
これがリピート注文の唯一のリスクになるかと思います。
上記の「リピート注文とは?」での設定例を使いますが、リピート注文開始時の為替レートが110.3円で、その後、どんどん円高が一方的に進み107.8円になったとすると、以下の含み損を抱えた状態になります。
注文1: 0.2円の含み損
注文2: 0.7円の含み損
注文3: 1.2円の含み損
注文4: 1.7円の含み損
注文5: 2.2円の含み損
トータル 6.0円の含み損

110,0円で新規買いポジションを単発で持った場合は、含み損は2.2円になりますが、リピート注文の場合は含み損の金額は6.0円と大きくなります。
リピート注文はその性質上、基本的には常に大小の含み損を抱えた状況になるのですが、重要なのは含み損でロスカットされないように十分な証拠金をFX口座に維持することと、証拠金に見合った(リスクに余裕を持って耐えられる)リピート設定を行うことになります。

リピート注文が可能なFX業者

個人的にはビギナーの方には「トラリピ」が一押しなのですが(コンテンツが充実していて、しっかり学べます)、現在、新規口座開設が受付停止中なのが残念です。

・マネースクウェア・ジャパン「トラップリピートイフダン(トラリピ)」
リピート注文の元祖的存在(特許を取得しています)。 リピート注文の解説が充実していて、設定も分かりやすいです(ビギナー向けの簡単設定も充実)。 ただし、取引手数料は他業者より高めですね。 ※現在、不正アクセス対策中とのことで新規口座開設ができない状況が続いているようです。

・アイネット証券「ループイフダン」(ひまわり証券も同サービスあり)
こちらも初心者へのやさしさを売りにしているようですが、自分で使った事がないのでコメントはパスさせていただきます。 ※近いうちに試してみたいと思います。

・インヴァスト証券「トライオートFX」
どちらかというと自動売買システムを売りにしているのですが、リピート注文も可能です(現在、自分でも使っていますが、若干設定方法にクセがあるかなと感じていますので、後日、設定の仕方を紹介したいと思います)。 取引コストがトラリピより安く、トラリピと同じ使い方も可能なので、個人的にはこちらもおすすめできます。

・外為オンライン「サイクル注文」「iサイクル注文」
マネースクウェア・ジャパンから訴訟を起こされており、「iサイクル注文」に差し止め命令が出ているようですが、「サイクル注文」でリピート注文が可能です。

リピート設定の仕方

通貨ペアの選定

リピート注文にとって最も都合が良いのは「レンジがある程度絞られていて値動きが頻繁な通貨ペア」ですが、虫が良すぎですよねw 私は、値幅が大きすぎず安全運転しやすい米ドル円で運用しています。 今後ですが、豪ドルやスイスフランなどにも手を広げて検証していきたいと思っています。

買い/売り方向

最近の超低金利時代ではあまり影響ありませんが、私はどうせならスワップ金利が入ってくる米ドル円の「買い」で行っています。 なお、両建て(買い/売りの両方とも取引する)という手もあるようですが、私はまだ未検証です。

仕掛けるレンジと本数

ここがリピート注文のキモになってきます。 正直、何が正解か分かりませんw ですので一例として私の設定を紹介しますので、これを参考にしていただければ幸いです。

通貨ペア: 米ドル円
買い/売り: 買い
レンジ: 75.0~126.0円(過去さかのぼり、2011年10月の最安値と2015年5月の最高値をベースに設定)
本数: 103本(0.5円刻み)

この設定の場合、現時点のレート(2018/2/2終値 109.38円)からリピート注文をスタートすると、もし75円(過去10年の最安値)まで円高が一直線に進むと取引単位が1,000通貨だと約117万円、1万通貨だと約1,173万円の含み損を抱える計算になります(実際には一切の反発もなく33円も円高になる事は考えられず、反発を繰り返す中で口座の残高はリピート注文で積みあがっていくことになりますが・・・)。 また、口座内の証拠金はゼロになる前、取引金額の一定比率を下回ったらロスカット(強制的に決済)されてしまいます。 私がリピート取引に使っているマネースクウェアジャパン社の場合の計算だと約20万円が口座に残っている必要があることになります。 したがって合計すると、1,000通貨単位の取引だと137万円、1万通貨単位の取引だと1,369万円が「かなり最悪の事態でもロスカットされずに耐えられる」資金という事になります

本数(刻み幅)を変えるとどうなるのか?
刻み幅を半分(1円刻み)にすると、「かなり最悪の事態でもロスカットされずに耐えられる」資金は1,000通貨単位の取引だと70万円、1万通貨単位の取引だと695万円に抑えられますが、ある程度の値動きがないと新規・決済注文が入らないので収益機会は減る事になります。
逆に刻み幅を2倍(0.25円刻み)にすると、「かなり最悪の事態でもロスカットされずに耐えられる」資金は1,000通貨単位の取引だと269万円、1万通貨単位の取引だと2,691万円が必要になりますが、収益機会はかなり増えることが期待できます。
(ちょっと応用)新規注文と決済注文の値幅を変える
私は上で紹介しているように新規注文は0.5円の値幅で設定していますが、決済については0.6円 or 0.7円で設定しています。 そうすることで、相場の上下動のなかでさらに0.1 or 0.2円分の収益上乗せを狙うのが目的です(欲張りすぎて決済の値幅を大きくし過ぎると決済の機会損失も増えるので、どのくらいがベストなのかも今後要検証です)。

まとめ

ここまで読んでいただいてありがとうございます。 ついつい長くなってしまいましたが、リピート注文について少しはイメージできたでしょうか? 途中からやや難しくなってしまったような・・・(汗)

・「リピート注文」とは、自動で新規注文/決済注文を繰り返してくれる仕組み
・為替の予想が必要なく、ほったらかしにしておいても収益が積みあがってくれる
・設定と逆方向に為替レートが進み続けると含み損が大きくなるので、ロスカットされないリピート設定を行う事が重要

※記載内容には誤りやFX業者によるルールの違いなどがある場合がありますので、必ず取引されるFX業者のサイト等で正確な情報のご確認をお願い致します。 管理人は、このサイトに投稿した内容についていかなる責任も負いかねます。 投資は自己責任でお願い致します。

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