「銀行で外貨預金」の落とし穴と「FX業者で外貨預金」5つのメリット

為替が円高に進んでくると銀行からの「外貨預金」アピールがだんだん目立つようになってきますし、確かにちょっと気になりますよね。 が、ちょっとお待ちを!

銀行の外貨預金には落とし穴があるのをご存知でしょうか?

逆に「ハイリスクだとかギャンブルだとか言われがちなFXですが、外貨預金的な運用も可能」なことをご存知でしょうか?

私はFX業者の回し者ではありませんし銀行になんの恨みもありませんがw(むしろFX業者にも銀行にも大変お世話になっていますので!)、でも外貨預金に関してはFX業者と銀行とではあまりにも差が激しすぎるので、もしご存知ないようであればぜひ一読いただければと思い、まとめてみました。

「FXで外貨預金的な運用を行う」ってどういうこと?

こちらの記事(これが分かればFXが始められる(?)FX入門(初心者向け))で紹介したとおり、FXをシンプルに表すと「2種類の通貨の交換」です。 また、2つの通貨にはそれぞれ金利が存在しますので、金利の安い通貨を売って金利の高い通貨を買うと差分の金利を受け取ることができます(金利は毎日発生します ※市場が休みの日は振り替えで他の日に発生)。 したがって、金利を受け取れる通貨ペアを長期間持ち続ければ継続的に金利差を受け取り続けることができる、ということになります。 これが「FXで外貨預金的な運用を行うってどういうこと?」の答えになります。

なお、銀行で外貨預金として預けるのも結局は、やっていることは同じようなものです。 顧客が円を預金する感覚で外貨預金できるよう銀行側が分かりやすく仲介してくれて、そのかわりに銀行は手数料を顧客からいただくという仕組みです。

「銀行に預けて外貨預金」の落とし穴×4つ

銀行の外貨預金はぶっちゃけ、「高い」「少ない」「広い」「保全ない」と逆四拍子がそろっていますw 個人的には正直なところ、銀行の外貨預金は「情弱(情報弱者)向けの、銀行にとっておいしい金融商品」にしか見えないです。 選んでしまう人がいるからこういう金融商品が成立するのだと思いますが、ここまで利用者側にとって分が悪いと資産運用商品としては「ローリスク・超ローリターン」という評価しかできず、全くおすすめできないです。

手数料が高い

通貨 カテゴリ 銀行 手数料(片道)
米ドル メガバンク系 三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、
みずほ銀行、りそな銀行
1円
ネットバンク 楽天銀行 0.25円
ジャパンネット銀行 0.05円

仮に米ドルが100円=1$とした場合、100万円を米ドルで外貨預金する手数料は

メガバンク系:1万円
楽天銀行:2,500円
ジャパンネット銀行:500円

となります。 これは片道分の手数料なので、再び円に戻す往復だと2倍になります。
メガバンク系はぶっちゃけ、あり得ない手数料ですw
ジャパンネット銀行は頑張っていますね。

金利が少ない

通貨 カテゴリ 銀行 1カ月 3カ月 6カ月 12カ月
 米ドル メガバンク系 三菱東京UFJ銀行  0.5% 0.62% 0.84% 1.08%
三井住友銀行  0.2% 0.25% 0.3% 0.4%
みずほ銀行  0.4% 0.45%  0.55% 0.58%
りそな銀行  0.5% 0.7%  0.73% 0.75%
ネットバンク系 楽天銀行  2.0%  1.0% 1.0%  0.35%
ジャパンネット銀行  1.06%  1.26%  1.29%  1.31%

同様の条件(米ドルが100円=1$とした場合、100万円を米ドルで外貨預金し、為替レートが一切変わらなかった場合)で、三菱東京UFJで1ヶ月の外貨定期預金をした場合に得られる金利はざっくり417円(1,000,000円×0.5%÷12月)くらいでしょうか。
普通預金よりは金利がもらえますね。でも、手数料とられたら残高はマイナス???
じゃあ1年寝かせましょう、そうしたら金利は5,000円に増えますが、手数料とられたらまたマイナスではないですかw
1年寝かせても元本がマイナスになる商品は、商品と言えるのでしょうか?w
これは、もともと通貨ペアとして金利が高くない米ドル/円だからこうなってしまうのですが、実際に商品定義されているわけですし、少なくとも取引コストが非常に高いことは何となくご理解いただけるのではないでしょうか?

スプレッドが広い

通貨 カテゴリ 銀行 外貨→円貨 円貨→外貨 スプレッド
米ドル メガバンク系 三菱東京UFJ銀行 106.70円 107.20円 0.5円
三井住友銀行 106.38円 107.38円 1円
みずほ銀行  ?
りそな銀行 107.86 105.86 2円
ネットバンク 楽天銀行  ?
ジャパンネット銀行  107.142 107.029 0.11円

FXを行う上では必須知識のスプレッドですが(スプレッドって何?と疑問を持たれる方はこちらの記事へ「これが分かればFXが始められる(?)FX入門(初心者向け)」)、何と、スプレッドはMAX2円です。 手数料と同様に、仮に米ドルが100円=1$とした場合に100万円を「円→米ドル」+「米ドル→円」で往復すると、スプレッドが2円の場合は98円で「米ドル→円」に戻すことになり、2万円のマイナスになってしまいます。
※みずほと楽天は調べても見つからなかったのですが、重要な情報がすぐに見つからない事自体、そもそも選択肢として論外ではないかとw

手数料で1万円とられて、スプレッドで2万円取られて、「何じゃこりゃ?」って思いませんか?wこれが銀行(特にメガバンク)の外貨預金です。

信託保全ない

「ペイオフ」という言葉はご存知でしょうか? 簡単に書くと「万一、銀行が破綻した場合でも、いち金融機関あたり1,000万円まで預金者は守られます」という制度なのですが、何と!外貨預金はペイオフの対象ではないのです! ということは、もし外貨預金を預けている銀行が破綻した場合、外貨預金については1円たりとも保障されないという事です。 普通預金は守られるのに。 繰り返しますが私は銀行には何の恨みもないし大変お世話になっていますがw、これはひどいと思います。 退職金や年金をどう運用しようか考えているお年寄りの方は、この事実はしらないでしょうし、わざわざ銀行が教えてくれるのでしょうか?(ペイオフがないので外貨預金はやめた方が良いですよ、とか) 情弱を舐めるにもほどがあると思いますw ※銀行のせいではなく、制度のせいのように思いますが・・・

FX業者で外貨預金的運用を行う5つのメリット

一方、FX業者で外貨預金的な運用を行ったらどういうメリットがあるのか、銀行と比較しながら紹介します。

手数料が安いから、気軽に外貨預金を始めることも辞めることもしやすい

「手数料」「金利」「スプレッド」まとめて記載します。

  • 売買手数料
    現在はゼロ円が主流です。 手数料を取る業者もありますが、例えばマネースクウェア・ジャパンは「30円」です(銀行とほぼ同様条件の、米ドル円1万通貨、片道あたり)。 銀行で手数料が安かったジャパンネット銀行よりもさらに1桁違いますよね。
  • 金利
    こちらも業者によってまちまちになりますが、2018/2/27現在のGMOクリック証券(1$=107円、スワップポイント51円/日で計算)だと約1.74%になります。 しかも定期預金のように期間に縛りはないです。 現在と全く条件変わらず1年持ち続けると、受け取れるお金は約18,600円。 先ほどの例と3倍以上違います。
  • スプレッド
    こちらもやはり業者によってまちまちになりますが、現在の主流は0.3銭です。 銀行だとMAX2円ものスプレッドがあるのと比較するとやはり桁が違います。

何でここまで差があるのか? FX業者は、各社激戦のなかでここまでコスト削減努力をしているという事なのだと思います。  もうこれだけで銀行の外貨預金がどれほど顧客にとって分が悪い商品なのか十二分にご理解いただけたのではないかと思います。 FX業者を使えばコストが安いので、これだったら手軽に外貨を持ったり手放したり資産運用ができるのではないでしょうか。

この項目だけで、銀行で外貨預金をするデメリットに対するFXのメリットを一気に紹介しましたが、実は紹介したいことはまだ一部です。 引き続きお付き合いくださいw

FX業者の口座をもっておけば、海外旅行の前後で外貨両替にも活用できる

このようにFX業者の手数料が激安なことを知ると、海外旅行される方が考えたくなるのは「海外旅行用に外貨を用意するのにFX業者を使えないのか?」かと思います。

これは業者によりますが可能です。
その中でもいちおしのFX業者は「マネーパートナーズ」です。

  • 100通貨(1$=107円の場合、10,700円)単位での取引に対応
  • 外貨両替のための「現受け」サービスを用意(例えば米ドル円を新規注文したら、それを米ドルで出金できる)、現受けの手数料は1通貨あたり0.1円
  • 空港で現金を受け取れる「空港受け」サービスを用意、手数料は1回500円
    (成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港で受け取り可能)

つまり、1,000ドルの両替(円→米ドル)を空港でキャッシュで受け取るための手数料は1,500円程度ということになります。

これを空港の両替サービスを利用した場合は、米ドルの場合2.3円(2018/2/27時点)かかることになっているようなので、1,000ドルの両替には2,300円の手数料がかかることになります。

手数料が23倍も違いますので、両替する金額が増えれば手数料の差はさらに広がりすし、帰国後も含め往復で両替するとますます差が広がります。 こういう活用ができるのも、手数料の安いFXならではのメリットになりますね。

レバレッジを全くかけないことも(=外貨預金)、少しレバレッジをかけてローリスクミドルリターン狙いすることも選べる

外貨預金的な運用は、長期間になればなるほど金利が得られるのは分かりますよね? 10年などの長期運用を前提に考えると、レバレッジを利かせられると効果を大きくのばすこができるようになります。

例えば、先ほど紹介したGMOクリック証券(2018/2/27現在 1$=107円、スワップポイント51円/日)の場合だと、レバレッジを一切かけない場合は日本円107万円で1万ドルを保有し続けると1年で18,615円の金利が入る計算になりますが、レバレッジ2倍で2万ドルを保有し続ければ1年で37,230円に倍増します。

このような取引ができるのもFXならではの特徴です。

FX業者に預けた証拠金は全額、信託保全される

FX業者は法的ルールにのっとり、顧客から預かる証拠金を第三者金融機関に預けて全額守る信託保全の仕組みを取っています。 したがって、あまり知られていないかもしれませんが、富裕層の中には「取引は何もしないがFX口座を開いてそこに資産を預けている」方がいるようなのです。

※蛇足ですが、FXの証拠金口座に入金する証拠金は、預けたままでは1銭も金利はつきません(預金ではありませんので)。 それでも預けっぱなしにするのには理由があるという事ですね。

日本経済の破綻に備えられる!?w

これはちょっとオマケ的な内容かもしれませんw

万一、何らかの事情で日本が経済破綻したら、銀行も破綻し円は紙切れみたいな価値に暴落。そんな時に外貨を持っていても、外貨預金は破綻した銀行にチャラにされるし現金持ってても長く生きていけるほどは外貨を現金で持つ事は現実的ではない。 そんな時にFXで海外通貨のポジションを保有していれば(円の価値が下がれば、保有している外貨の価値が上がることになるので)リスクヘッジになりうる可能性があるかもしれません。 ※日本経済が破綻したら世界で何が起こるか想像できないので、そういう意味ではリスクヘッジにならないかもしれませんがw

まとめ

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
銀行をここまでディスるのは心が痛みますが、だめなものはだめなのでしょうがないです。 メガバンクの外貨預金に手を出す人が減っていけば、制度や商品が改善されていくかもしれませんので、それに期待したいです。

一方で、長く続いている超低金利時代に「FXを活用した外貨預金的運用」は検討の余地はあると思います。

外貨預金に興味がある方、外貨を良く使われる方、資産運用に興味のある方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

  • 「FXで外貨預金的運用」とは、2種類の通貨の金利差を活かし、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買い、それを持ち続けることで金利差をもらい続けること(銀行の外貨預金もやっていることには違いはない)
  • 銀行(特にメガバンク)の外貨預金は「高い」「少ない」「広い」「保全ない」とデメリットだらけ
  • FX業者を使えば「手数料安い」「金利多い」「スプレッド狭い」「信託保全あり」とメリットだらけな上、外貨両替など便利な活用も可能

※記載内容には誤りや銀行・FX業者によるルールの違いなどがある場合がありますので、必ず取引される銀行・FX業者のサイト等で正確な情報のご確認をお願い致します。 管理人は、このサイトに投稿した内容についていかなる責任も負いかねます。 資産運用は自己責任でお願い致します。

こちらの記事もどうぞ

こちらの記事では、これからFXを始めてみたい初心者の方を対象に、FXの基礎を解説してみたいと思います。 急がず、上から順に読んで話の流れを追っていけば、最低限、FXを始めるうえで「分からなくて困った」とならずにすむような記事を目指しています。
この記事では、「FXを始めたいけど、どういうトレード方法があるの?」というテーマについてまとめてみました。
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